電気あんま





「え〜っ!?
 マージでえ〜?」

 アタシはそんな素っ頓狂な声を上げて、キャハハハ〜と大笑
いしてしまった。

「何なに〜?
 何て書いてんの?」

 ユミとスズカも、アタシがバカ笑いしたもんだから、何事か
とその紙をのぞき込みに来た。

「え〜、電気あんまを掛ける・・・
 電気あんまって、なあにい〜?」

 かなり酔っぱらった様子のユミが気色悪い猫撫で声を出した


(ブサ子がそんな声出したら気色悪いだけなんだって!)

 アタシは悪いけど、あんましカワイクないユミにそんな感想
を持ってしまった。

「マル子、やんの?
 電気あんまあ〜?」

 今度はスズカがケラケラ笑いながらそう聞いて来た。この子
はまあフツー。はっきり言って、アタシが一番勝ってる・・・
アタシはやっぱりかなりお酒の入った頭で、そんな計算高い事
を考えてしまってた。

 アタシはアユミ。名字が丸山なんで、通称マル子。短大の2
年生だ。今日は隣にある工業系の専門学校の男子と4対3で合
コンをやってる。何で男の子が1人多いかって言うと、トモカ
って子がドタキャンしたからだ・・・たぶんトモカは始めから
乗り気じゃなかったんだと思う。うちと隣の専門との合コンっ
てたいていヤリコンだ、ってのはみんな言ってる事。それに隣
の男子はハズレが多いってのも。でもたぶんお互い様だと思う
。(笑)

 まあでも、アタシがこれまでに何回か参加した合コンではそ
んな事はなかった。普通に居酒屋で楽しく飲んで、それで終わ
り。もちろん仲が良くなって送ってもらったり、「お持ち帰り
」されちゃった子もいたけど・・・もしかしたらアタシがそう
いう目に会ってないだけだったのかも知れない。実の所アタシ
はまだ処女なのだ。

 アタシは自分じゃかなり美人だと思うし、女友達からもそう
言われるんだけどなぜか彼氏が出来ない。「選り好みが激しい
んじゃないの?」とか言われるけど、自分じゃそんなつもりは
全然ないし、町を歩いててよくナンパされたりもする。だけど
付き合う、という段階になかなか至らないのだ。もしかして美
人過ぎるのがいけないのかしら?何てわけないか・・・

 今日は仲の良いスズカのお誘いで、彼氏のいない子ばかりで
合コンをする事になったのだ。スズカは「合コンの女王」と異
名を取るくらいだし、結構カワイイのにやっぱりなぜか男の子
に縁がないみたいだ。もしかしたらアタシと同じで処女なんじ
ゃないかと思う。やっぱこういうのは巡り合わせやタイミング
が肝心で、簡単にはうまくいかない事なんだろう。

 さてお相手の男性陣は、やっぱりそこそこだった。女子が1
人少ないのはかわいそうだったけど、仕方ない。そしたら1次
会を早々に切り上げた男の子達が場所を替えようと言い出し、
1人の子の下宿で飲み直す事になった。その下宿は結構広くて
4部屋くらいあり、少なくともアタシは緊張した。なるほど、
これがヤリコンか。もしかしてムフフな感じになったら、その
ままどこかの部屋で出来ちゃうわけだ。ま、アタシはした事な
いんだけど。

 男の子たちが来る途中買い込んで来た大量のお酒やお菓子を
、みんなバカバカ飲み食いして全員相当酔ってたと思う。たぶ
ん酔った勢いで、と言う計算だろう。アタシも含めて女子3人
はいい感じで酔ってたから、もうそういうムードになってた。
男の子1人は確実にあぶれちゃうわけだけど。

 そして男の子達もかなり来た様子になった頃、予め用意して
あったらしい「ゲーム」が始められた。それは女子が順番を決
めて1人ずつカードを引き、そこに書いてある事を好きな男の
子にしてあげる、というもので、一応嫌ならやらなくていいよ
、と言われたけど、よっぽどでなきゃしてあげるムードになっ
ていた。そしてトップバッターのユミは、チュウをするという
のを引いて、一番カッコいい子にしたんだけど、その男子がか
なり露骨に嫌がってたのがおかしかった。次のスズカは、おっ
ぱいで顔をムギュッとしてあげる、と言うもので、これは貧乳
のスズカにはかわいそうなクジだったけど、一番よくしゃべる
お笑い系の相手の子は大喜びして見せていた。たぶん、この後
くっついちゃうかも知れない。

 そして最後にアタシが引いたのが「電気あんま」だったと言
うワケだ。そういう決まりはなかったけど、やっぱりやるなら
後2人のうちの1人を選ぶんだよね?アタシはちょっと困った
けど、ムスッと黙り込んだノリの悪い方の男子を指名した。

「じゃあダイスケ君。」

 え〜、何でえ〜、と最後まで選ばれなかった方の子が悔しが
って見せた。どうやらここは彼の下宿らしい。全くかわいそう
な事だが、何しろ「電気あんま」だから勘弁してもらおう。そ
んなおバカな事を仕掛けられるのはコイツしかいない。全くの
偶然だが、ダイスケとアタシは小学校の同級生でよく知ってい
る相手だったのだ。

「え、おい、ウソらろ、れんきあんまって・・・」

 あんましゃべんないからわかんなかったけど、ロレツが回っ
てないからダイスケも相当酔っぱらってたみたい。後で知った
んだけど、彼アタシよりもお酒全然弱いんだよね〜。もうこの
場のムードでよせばいいのにいつになく飲んでしまってたらし
い。

「おい、コラ、男子は拒否権ないんだぞ。」
「往生際が悪いぞ〜。」

 すると他の男の子たちが、ベロンベロンに酔っぱらってるダ
イスケを捕まえて押し倒し、ズボンを脱がせてパンツ一丁にす
ると、2人がかりで腕を押さえ付けて上半身を固定し、もう1
人(あぶれちゃった子ね)がバタバタ暴れるダイスケの両アシ
を抱え込むと、ほらマル子ちゃん、とアタシに渡して来たのだ
。もうここまでお膳立てしてもらったらやるっきゃないっしょ
。そんなノリで、アタシはダイスケに「電気あんま」を掛けて
行った。

「きゃあ、電気あんまって、そうゆうんだ、えっちい〜」

 マジで知らなかったらしいユミは手を叩いて喜び、スズカも
好奇心いっぱいでアタシがダイスケに「電気あんま」を掛ける
のを眺めてるのがわかった。男子はもちろん「電気あんま」を
知ってるから、がんばれマル子ちゃん、だの、やっちゃえ、や
っちゃえ、だのと大騒ぎしてアタシをけしかけてた。

 さて、男の子達に押さえ付けられて抵抗出来ない哀れなダイ
スケの両アシを抱え込んで、勝手知ったる「電気あんま」をい
ざ掛けようと思ったアタシは、アシの裏を当てようと思ったパ
ンツが少しモッコリしてるんで、ちょっと羞ずかしくなってし
まった。

「あ、あゆちゃん、やめれくれ〜」

 するとダイスケがあゆちゃん、とアタシの小学生時代の呼び
名で呼んだので、アタシは妙な気持ちになり、仰向けで寝そべ
ったダイスケからはパンツ見えちゃってるよね〜、と思うとま
すます羞ずかしくなった。何せ今日のアタシはヒラヒラのフレ
アミニで、一応勝負パンツはいちゃってるのだ。ちっちゃい白
のTバック。白パンツなんて普段ははかないアタシだけど、た
ぶんとってもエロエロだと思う。

 だけどもうこの場のムードでアタシは勇気を出すと、そのモ
ッコリした部分に右足の裏を当てがった。「電気あんま」なん
て小学生の頃以来だ。ま、子供の出来る年齢になってからこれ
やったらヤバイよね。小学校の頃男の子達はふざけてみんなや
り合いこしてたけど、女子の中でも仲間に入っちゃう子もいた
のだ。かくいうアタシもその1人。実際に男の子達とやり合っ
てたのは、たしか中学年の頃、まだメンスが来る前だ。男の子
に掛けられる事もあったけど、これって男の子の方が圧倒的に
不利なのだ。だっておちんちんとかキンタマとか急所があるか
らね〜。女の子は割合ダメージが少ないから、ズルイなんて言
われた事もあったっけ。弱っちい男の子はみんなに掛けられて
泣かされ、ちょっとしたイジメみたいになってた事もあり、先
生に見つかるとこっぴどく怒られる遊びだった。ダイスケはそ
の頃はまだ同じクラスじゃなかったから、やり合った事はなか
ったと思う。

 いよいよ、ダイスケの両アシを抱え込みパンツのもっこりに
足裏で圧力を掛けると、彼のペニスが少し固くなってるのをク
ニャッという感触に感じて、アタシは少し動揺しちゃったけど
、すぐに昔の感覚を思い出して来た。そうだ、これはあんまり
力を入れ過ぎないのがコツなのだ。もちろんホントに思い切り
やったら男の子のカラダに危険があるってのは子供心にもわか
ったけど、そうでなくても強過ぎない圧力でおちんちんの根元
辺りをクニクニと尿道を圧迫する感じで刺激するのが、一番男
の子にとって応えるみたいで、あ、あゆちゃん、こうさ〜ん、
って男の子が情けない泣きそうな声でギブアップするのが、結
構楽しかったのを思い出していた。

 よし、あの感じだ。アタシは昔を思い出すと、ダイスケのお
ちんちんをはっきり意識しながら、強過ぎず弱過ぎずとなるよ
うに「電気あんま」を掛けていった。

「あ、あ、あゆちゃ〜ん、らめらよお〜」

 ダイスケが又ろれつの回らない情けない声を出した。うん、
効いてる効いてる。アタシは自信を持ってグイグイと、足裏で
ダイスケの股間を刺激した。

「ねえ、この人マルちゃんの知り合いだったの?」

 彼があゆちゃん、なんて呼ぶもんだから、勘付いたスズカが
聞いて来た。

「うん、小学校の時同級生だった。」
「へえ、そうだったんだ〜」

 すると男子達もそれについて話し始めた。

「なんだダイスケ、お前マルちゃん知ってたのか。」
「こんなカワイイ子と知り合いだったなんて、ズルイぞ〜。」

 こういう場とは言え、カワイイと言ってもらえるのは素直に
嬉しかったけど、ダイスケはアタシが本気になった「電気あん
ま」が相当応えてるみたいで、あゆちゃん、あゆちゃん、もう
やめれ〜、などとかわいそうなくらいに苦しんでいた。いや、
痛いんじゃないよ、きっと。だってコイツのおちんちん、どん
どんおっきく固くなって来たから。ふふ、もっと恥をかかせて
アゲル。アタシは妙にサディスティックな気分になってダイス
ケのおちんちんを「電気あんま」で気持ち良くしてやった。

 ひどい女の子だと思われるかも知れない。だけど、ダイスケ
に「電気あんま」を掛けるアタシがそんな気持ちになったのに
は理由がある。実は小学校6年の時、アタシはクラスで男子に
いじめられてて、その時のいじめグループの中にはダイスケも
いたからだ。昔から無口で口を利いた覚えはほとんどないんだ
けど、男子達がアタシの悪口を言い合ったり、女子にもけしか
けてアタシをシカトさせてみたり・・・肉体的な暴力はなかっ
たと思うけど、スカートをめくられたり、ムネやオシリにタッ
チされたり、なんてのは日常茶飯事だった。そういう性的ない
たずらは、メンスが来て間もない小6女子にとって相当なスト
レスだったのは言うまでもないが・・・思い出した。「電気あ
んま」を男子連中に掛けられて泣かされた事もある。女の子に
なる前と後では、「電気あんま」の意味合いが全然違ってて、
ちょっと前までのように男の子の股間に足を掛けるなんて絶対
出来なくなってたし、それを掛けられた時物凄くイケない事、
そうオーバーに言えばレイプされたにも匹敵するような屈辱を
感じて、肉体的な苦痛より精神的な苦痛で泣いてしまったのを
思い出した。ダイスケが「電気あんま」を掛けて来たかどうか
は、覚えてなかったけど、その一味だったと言うだけで、アタ
シにとっては鬼畜だったに等しいのだ。

 中学生になってから後は、ほとんどダイスケの事は記憶にな
い。だけどイジメられてた心の傷は深く、今こうして久しぶり
に出会った彼に「電気あんま」を掛けるアタシは、酔いも手伝
ってイケイケの高揚した気分でかつてのイジメの仕返しをする
かのごとく、ダイスケの股間をこれでもかと刺激していたので
ある。

「うわあんっっ・・・」

 え?やり過ぎちゃったみたいで、ダイスケが泣き出したので
、アタシも、他の子たちも、中途半端なイジメっ子みたいに、
バツの悪い思いになっていた。

「やり過ぎちゃったみたいだな。」
「ダイスケ、ごめん、調子に乗り過ぎたよ・・・」

 押さえ付けていた男の子達が手を離し、アタシもハッとして
「電気あんま」の態勢を外すと、ダイスケは「と、トイレ・・
・」と手でパンツの前を押さえながらその場を去って行った。

「アタシ、ちょっと見て来る。」

 アタシは即座に彼の後を追った。それは、ダイスケが泣き出
した時、アタシの足の裏に確かに冷たい液体の感触を覚えてい
たからだ。失禁してしまったのか、それとも・・・もし男性に
とって最大の屈辱を味わわせてしまったのだとすれば、アタシ
はダイスケに謝りたかった。それは小学校の頃、まだ精通を経
験していない男子のおちんちんを相手に「電気あんま」で遊ん
でいた頃には、理解しようのない感情だったと思う。

 みんなから離れ、トイレの前でダイスケが出て来るのを待っ
ている間、アタシはなぜだか異常なくらい羞ずかしくなって、
ほとんどアソコを隠せていない勝負パンツの上のフレアミニの
裾を両手で抑え、これまで覚えた事のないような性的興奮が込
み上げて来るのを感じていた。

 ああ、何だろ、このムズムズするえっちな感覚は・・・アタ
シは確かにダイスケに欲情していたのだ。8年ぶりくらいに出
会った、昔のイジメっ子男子に。酔っぱらってたのは確かだけ
ど、それだけでは、この慄えるような心地良い興奮は説明出来
なかった。

「あ、あの・・・
 ダイスケ君、ごめんなさい・・・」

 トイレからパンツ一丁で出て来たダイスケは、アタシが1人
で待っていたのに驚いた様子だったが、次の瞬間ウッと慌てて
トイレのドアを再び開け、便座に向かってもどし始めていた。
アタシはダイスケの背中をさすってやりながら、これもアタシ
がいけないんだ、と罪悪感で胸がいっぱいになっていた。

「アタシ、ダイスケ君送って来る。」

 男の子達に聞くと彼の下宿はすぐ近くだったので、アタシは
ヨロヨロと足元のフラつくダイスケを送り届けてあげる事にし
た。とんだハプニングで、ヤリコンどころじゃない白けたムー
ドになってたのを後にするのは申し訳ないような気がしたけれ
ど。

 ダイスケはさっきおなかの中の物をたっぷり出したおかげで
落ち着いたようで、下宿に戻った頃には比較的普通に話せるよ
うになっていた。そして、彼をベッドに寝かせ、それじゃ、と
帰ろうとすると、彼は待ってくれ、とアタシを呼び止めた。

「何?」
「俺さ、さっき出しちゃったんだ。」

 もちろんオシッコではない。バカ、とでも言って帰ってしま
おうかと思ったけど、アタシの覚えてたアソコのムズムズがこ
うなる事を望んでいたようだ。彼の寝ているベッドに腰掛けた
アタシに、彼は意外なほどしっかりした口調で続けた。

「あゆちゃんの電気あんまって凄いね。
 気持ち良過ぎて頭の中が真っ白になっちゃったよ。」
「あ、ホントに、ごめん。
 やり過ぎちゃった。」
「あのさ、俺あゆちゃん好きだったんだ。」

 どき。こんな状況でゲロ吐き男に昔の恋をコクられようとは
。だけどアタシのアソコはまたまたキュンとなって、思わず彼
にカラダをすり寄せていた。これは酔っていたせいに違いない


「だけど、友達の手前、一緒になってイジめたりして、マジで
悪かったと思ってる。」
「もういいよ。
 そんな昔の事・・・」
「あゆちゃん・・・」

 うう・・・
 何て焦れったい奴だ。
 この状況で、アタシのような美人が、昔の思い人が、すり寄
ってるって言うのに、そう呟いて目を閉じ動かなくなったダイ
スケに、アタシは毒付いていた。
 コイツ、処女のアタシに誘わせるつもりか?!
 まあでも、さっき出しちゃったし、ゲロ吐いてもう体力ない
のかも知れないな・・・
 だけどアタシは諦め切れず、変な事を言ってしまった。
 
「ねえダイスケ君、起きてるんだったら、お願いがある。」
「え?」

 目を開けたダイスケにアタシは勇気を出して言った。

「アタシにさ、電気あんま掛けてくんない?」

 この、処女なのにウズウズしてるアソコを慰めてもらうのに
、それは最善のやり方に思われたのだ。そして戸惑いながらも
ダイスケ君はミニスカをはいたままのアタシをベッドに押し倒
して、両アシを抱え、「勝負パンツ」の上から「電気あんま」
を掛けてくれたんだけど、その気持ち良さといったらなかった
。アタシはもう羞じらいもためらいもなく快感を口にして、ダ
イスケ君に注文までしていた。

「ああ、ああ〜っ、気持ちいいよ、ダイスケ君!
 も、もうちょっと、力入れてくんない?
 ほら、ソコ、クリちゃんに当たるの、わかるでしょ?
 そ、そうよ!
 そこおっっっ!!」

 ダイスケ君が「頭の中が真っ白になった」なんて言ったの、
ウソじゃなかった。アタシは処女にも関わらずTバックのパン
ツをグッショリと濡らして、物凄く気持ち良くイッテしまって
いた。

 結局その夜は彼のペニスはもう使い物にならずアタシは処女
のままだったけど、ダイスケとアタシはお付き合いを始めてそ
のままゴールインした。いつもメイクラブの時は、お互いに「
電気あんま」を掛け合う前戯から始まる。正に「電気あんま」
が取り持ってくれた仲だった。

 アタシ達は結婚して、今は小学生低学年のお姉ちゃんと弟の
2人の子供をもうけて、幸せに暮らしている。2人の子供が悪
さした時のしつけはもちろんアタシの掛ける「電気あんま」で
ある。おいおい、そんな事親がしてたら、将来ヘンタイになる
ぞ〜、とダイスケは笑いながら言うのだが、ヘンタイでもいい
ではないか。アタシ達は今でも夜の生活に「電気あんま」が欠
かせないのだから。

〜おしまい〜